内定ノウハウ

「カガクでネガイをカナエル会社」カネカの会社情報、採用試験情報について徹底解説!

「カガクでネガイをカナエル会社」というキャッチフレーズでお馴染みの株式会社カネカ。

塩化ビニル樹脂メーカーとして出発し、現在では医療機器や医薬、機能性食品素材など様々な分野で事業展開しています*1。

今回は、カネカの会社情報と採用試験情報を解説していきますので、同社への応募を検討されている方は、是非ご覧ください。

 

 

カネカ会社概要

 

カネカの概要と歴史

 

株式会社カネカは、東京都港区と大阪市北区の2箇所に本社を置く日本の化学メーカーです*2。現在の代表取締役社長は田中 稔です*2。

現在のカネカは、1949年に鐘淵紡績株式会社(現在のクラシエホールディングス、カネボウ化粧品の元となる会社)から分離した「鐘淵化学工業株式会社」から始まりました*1*3*4。

2004年には、鐘淵化学工業株式会社から現在の商号である株式会社カネカに変更しました*5。

 

 

カネカの長期経営ビジョン

 

カネカは長期経営ビジョンとして「KANEKA UNITED宣言」を掲げており、同宣言は次の3つの要素から構成されています*6。

 

①企業理念(存在意義や社会的使命)

「人と、技術の創造的融合により未来を切り拓く価値を共創し、地球環境とゆたかな暮らしに貢献  します。」

②目指す企業像(あるべき姿、大切にしたい価値観)

「もっと、驚く、みらいへ。思い描いた未来を、その手に。

先見的価値共創グループDreamology Company お客さまと同じ未来を、同じ立場で見つめた

い。カネカの描く未来は、お客さまとつながる未来です。」

③ESG憲章(企業理念を実現するための行動指針)

「カガクで世界の人々の人生と環境の進化に貢献し、価値あるソリューションをグローバルに提供

します。」

「一人ひとりの真摯で前向きな努力による企業理念の実現を通じて、社会的責任を果たします。」

 

またカネカは、従来からCSR活動に力を入れていましたが、環境・社会・企業統治の面での取り組みを強化し、社会課題の解決により一層力を入れていく方針を掲げています*6。

 

 

カネカの事業ドメイン

 

カネカには4つの事業ドメインがあり、それぞれのユニットでは下記のような素材・商品を製造しています。

事業ユニット 製造素材
Material Solutions Unit 塩化ビニル樹脂、耐熱性や難燃性等の機能をそなえた樹脂など
Quality of Life Solutions Unit 緩衝包装材や発泡樹脂など
Health Care Solutions Unit 医療機器、各種医薬品など
Nutrition Solutions Unit 乳製品、食用油脂、フルーツ加工品、香辛料など

図1 参考:株式会社カネカ 事業・製品 を参考に筆者作成

 

塩化ビニル樹脂からスタートしたカネカですが、現在では医療や食品の分野にまで、実に幅広い事業展開をしています。

 

 

カネカのグローバル展開

 

カネカは日本以外に、アジア・オセアニア、ヨーロッパ・アフリカ、北米・南米に連結子会社や関連会社を持ち、その数は48社にものぼります*7。2018年度海外売上高比率は40.2%に達しました*8。

グローバル展開を加速させているカネカに、今後も注目です。

 

 

カネカの従業員データ

 

カネカ従業員の平均年齢と平均勤続年数

 

ここでは、カネカ従業員の平均年齢と平均勤続年数のデータをご紹介します。

 

男性 女性 合計
従業員数 3119人 433人 3552人
平均年齢 41.0歳 38.8歳 40.8歳
平均勤続年数 17.9年 12.8年 17.3年

図2 参考:東洋経済新報社「就職四季報2022年版」 p.510を参考に筆者作成

 

上記データから、男性と女性の従業員割合は、男性88%、女性12%となっており、男性の方が圧倒的に多いことが分かります。

なお、全体の離職率は2.4%です*1。

 

 

カネカの新卒入社者の定着率

 

カネカ新卒入社者の3年後定着率は86.9%です*1。

男女別で見てみると、男性は85.6%、女性は92.3%となっており、女性の方が新卒入社3年後の定着率が高いことが分かります*1。

 

 

カネカ従業員の休暇

 

カネカでは、夏期休暇は有給で取得します。年末年始休暇は6日間あります。

なお、有給取得可能な日数は20日で、平均取得日数は13.7日となっています*1。

 

 

カネカ従業員の平均賃金

 

カネカ総合職従業員の平均年収は765万円(平均41歳)です。

年間のボーナス平均額は162万円で、4.78ヶ月分となっています*1。

 

 

カネカの採用情報

 

ここからは、カネカの採用情報について詳しく見ていきましょう。

 

 

カネカの募集職種と採用学部・学科

 

カネカは、事務系と技術系の2職種の募集があります*9。

それぞれの仕事内容は次の通りです。

職種 仕事内容
事務系 営業、企画、管理、購買、経営企画、経理、財務、法務、人事など
技術系 研究職(目的基礎研究、応用開発研究、生産技術研究)、

エンジニアリング職、製造技術職、ITエンジニア職 など

図3 参考:株式会社カネカ 採用情報 募集要項を参考に筆者作成

 

なお、それぞれの募集学科は下記の通りです*9。

<事務系>

全学部・全学科

 

<技術系>

理系学部・学科

 

 

カネカの募集要項

 

多様な経験・バックグラウンドを持った人材を採用するため、カネカでは2019年から「通年採用(4月入社または10月入社)」を始めています*9。

また募集対象も新卒だけではなく、

・卒業/修了3年以内で就業経験のない既卒者

・卒業/修了3年以内で就業経験のある第二新卒者

も積極的に募集しています*9。

 

給与は、新卒・既卒者は額が決まっており、第二新卒者は学歴や就業経験・キャリアに応じて変わります*9。

なお、新卒・既卒者の初任給詳細は次の図の通りです。

 

最終学歴 初任給(月給)
学部卒 243,000円
修士了 265,400円
博士了 297,000円

図4 参考:株式会社カネカ 採用情報 募集要項を参考に筆者作成

 

 

 

カネカの採用人数・採用実績校

 

ここではカネカの採用実績をご紹介していきます。

まずは直近3年の大卒者、修士修了者の採用内訳を見ていきましょう。

 

※単位:人

入社年度 大卒 男 大卒 女 修士 男 修士 女 合計採用数
2019年 11(文10:理1) 2(文1:理1) 22(文1:理21) 15(文4:理11) 50
2020年 12(文10:理2) 6(文5:理1) 25(文0:理25) 17(文2:理15) 60
2021年 8(文8:理0) 4(文4:理0) 18(文0:理18) 5(文1:理4) 35

図5 参考:東洋経済新報社「就職四季報2022年版」 p.510を参考に筆者作成

 

2019年、2020年度入社者は50名以上採用されていましたが、2021年度は35名と採用数が減少しました。

男女比を見てみると、2019年度から2021年度の採用割合は、男性が6〜7.5割/女性が2.5〜4割となっています。図2より、カネカの従業員全体の男女比は、男性が9割近く、女性は1割程度であることから、近年は以前よりも女性採用に力を入れていることが分かります。

 

過去の採用実績校(学部・大学院)は次の通りです*1。

<文系>

東京大学、大阪大学、大阪市立大学などの国公立大学

早稲田大学、慶應義塾大学、国際基督教大学、立命館大学、立命館APUなどの私立大学

 

<理系>

大阪大学、奈良先端科学技術大学院大学、山口大学、大阪市立大学、兵庫県立大学などの国公立大学

慶應義塾大学、立命館大学、関西大学、工学院大学などの私立大学

 

このように、全国の国公立・私立大学から広く採用されています。

 

 

カネカの選考フロー

 

カネカの選考フローは、事務系、技術系(自由応募)、技術系(推薦応募)で分かれています*1。

それぞれの選考フローをまとめましたので、応募予定職種のフローを確認してみて下さい。

 

<事務系>

選考フロー
1 ES提出、適性検査
2 面談、面接(複数回)
3 内々定

図6 参考:東洋経済新報社「就職四季報2022年版」 p.510を参考に筆者作成

 

<技術系(自由応募)>

選考フロー
1 ES等提出、適性検査
2 面接(2回)
3 内々定

図7 参考:東洋経済新報社「就職四季報2022年版」 p.510を参考に筆者作成

 

<技術系(推薦応募)>

選考フロー
1 適性検査、推薦書類等提出
2 面接(2回)
3 内々定

図8 参考:東洋経済新報社「就職四季報2022年版」 p.510を参考に筆者作成

 

なお交通費は、事務系は最終面接のみ、技術系は1次面接・最終面接ともに支給されます(会社基準にて)*1。

 

 

カネカの求める人物像とエントリーシート・面接情報

 

カネカの求める人物像

 

カネカの求める人物像は、「自ら仕事の幅を広げ、若くからスケールの大きな仕事が担える人材*10」です。

カネカのフィールドはグローバルです。

若いうちから果敢にチャレンジできる人材が求められています。

 

 

カネカのエントリーシート・面接情報

 

カネカで過去に出されたエントリーシートのテーマは下記の通りです。

事務系では、本気で取り組んだこと/自身の人柄/解決したい課題等が出題されました。

技術系では、これまでの人生で一番本気で取り組んだこと/自分の専門性を活かしてカネカでチャレンジしたいこと、等です*11。

 

またエントリーシート選考におけるポイントは、次の通りです。

事務系では、自分の言葉で表現しているか/努力が伝わってくるか/楽しんでいるか/誤字脱字/論理性等が見られています*1。

技術系では、主体性/専門性/論理性がポイントとなります*1。

 

次に、面接におけるポイントをご紹介します。

事務系では、達成意欲/思考力/前向きな取り組み/問題意識等がチェッックポイントとなっています*1。

また技術系では、専門技術能力/課題設定力/発想力/主体性/協調性などが見られています*1。

 

 

カネカの直近業績と今後の事業展開

 

2021年3月期の業績見通し

 

2020年4月〜6月は、新型コロナウィルスにより世界全体の経済活動が停滞しました。

カネカも例外なく業績面で打撃を受け、1Q(2020年4月〜6月)の売上高は前年同期比マイナス14.9%、営業利益はマイナス71%となりました*12。

しかし、2Qでは徐々に回復の兆しが見え始め、3Qでは売上高・営業利益ともに前年同期を上回るまでになりました*13。要因としては、コロナ禍で需要が高まっている医療・医薬の分野(図1のHealth Care Solutions Unit)でカネカにとってのチャンスが生まれたこと、またサプリメントやE&I(複合磁性材料)などの先端事業分野が伸びた事が挙げられます*13。

 

実際にカネカは、2020年10月に「新型コロナウイルスを1時間以内に検出可能なRT-qPCRキット」の販売を開始したり、2020年12月には、カネカのベルギー子会社による新型コロナウイルスワクチンの原薬製造が決定したりしました*14*15。

 

 

カネカの今後の方針

 

カネカは今後、ライフサイエンスやエレクトロニクス、機能性材料関連の事業を伸ばしていく方針です*1。

もともと塩化ビニル樹脂からスタートしたカネカですが、時代の流れや変化に合わせ多様な事業を展開、そして事業ポートフォリオを変えてきました。

カネカは、今後も時代や事業環境を見極め、柔軟に変化をしていくことでしょう。

 

 

≪参考文献/参考サイト≫

*1 参考:東洋経済新報社「就職四季報2022年版」p.510

*2 参考:株式会社カネカ 企業情報 会社概要

*3 参考:クラシエホールディングス株式会社 企業情報 会社の歴史

*4 参考:株式会社カネボウ化粧品 沿革

*5 参考:株式会社カネカ 企業情報 沿革

*6 参考:株式会社カネカ 企業情報 企業理念

*7 参考:株式会社カネカ 企業情報 グループ会社紹介

*8 参考:株式会社カネカ 財務・非財務ハイライト

*9 参考:株式会社カネカ 採用情報 募集要項

*10 引用:東洋経済新報社「就職四季報2022年版」p.510

*11 参考:東洋経済新報社「就職四季報2022年版」p.994

*12 参考:株式会社カネカ 2021年3月期第1四半期 決算説明資料

*13 参考:株式会社カネカ 2021年3月期第3四半期 決算説明資料

*14 参考:日本経済新聞 電子版「カネカ、新型コロナウイルスを1時間以内に検出可能なRT-qPCRキットを医療機関および検査施設向けに販売開始

*15 参考:日本経済新聞 電子版「カネカ、米イノビオの新型コロナワクチン原薬製造へ

 

 

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