キッコーマンは千葉県発祥の調味料大手です。
「しょうゆ」を世界に広げたパイオニアで、1950年代にアメリカに進出したほか、ヨーロッパ、アジアにも順調に進出し現地生産が進められています。
また、「デルモンテ」ブランドでケチャップを生産しているのもキッコーマンです。
グローバル企業キッコーマンの採用情報、就活対策などをみていきましょう。
キッコーマンの募集職種と初任給など
キッコーマンの募集職種は2コースありますが、2022年度新卒採用は
・Cコース(クリエイティブコース)=事務系、研究・製造系、エンジニアリング系
のみとなっています(2021年3月時点)。
事務系は学部学科不問、研究・製造系は農学系や生物系など理工系の全学部全学科が対象、エンジニアリング系は理工系全学部全学科が対象です。
初任給は2023年度実績(東京基準)で、
修士了:245,000円
学部卒:230,000円
となっています*1。
採用ステップは、
エントリー・ES提出 → 書類選考 → 適性検査→面接
と進みます。
基本的に事務系は面接4回、研究・製造とエンジニアリング系は面接3回です(2022年度新卒は変更の可能性あり)。
事業としてはキッコーマンのしょうゆ、つゆなどの他、デルモンテ、マンジョウ、マンズワイン、キッコーマン豆乳のブランド展開があります。
キッコーマンの世界進出と求める人材
キッコーマンのしょうゆは海外で「KIKKOMAN」として定着しています。アメリカではSoySouseの代名詞でもあります。
その世界進出の歴史は古く、第二次大戦後の1957年にはサンフランシスコに販売会社を設立しました。また「TERIYAKI」を人気の存在にしたのもキッコーマンです。
1973年からはアメリカに工場をオープン、その後ヨーロッパ、アジア市場に進出するなど順調に市場を広げ、しょうゆは世界でも標準的な調味料になっています。
海外進出の過程でキッコーマンが意識したのは「和食の輸出」というよりは「現地の料理といかに融合するか」という視点です。
この柔軟性がグローバル企業としての地位を築いたひとつの大きな要因でしょう。
その後の和食ブームもあいまって、いまではアメリカの半分近い家庭にしょうゆが常備されているということです*2。
他の地域のどんな食事に、どうすればしょうゆが合うだろうか?
そんなことを考えてみるのも良いでしょう。
さて、キッコーマンの求める人材は「プロ人材」です。
日本では人口の減少で市場が縮小していくなか、経営環境は厳しくなっていくのが食品業界のひとつの課題です。
生き残りのためには新たな事業展開が必要で、新市場の開拓もそのひとつです。
そこで、知識をしっかりと持ち、それを結果にできる「プロ人材」を必要としています。
求めるスキルについてはこのように紹介されています。
期待される役割 | 将来の会社の中核を担う人物として
1.広範かつ専門的な業務知識・業務経験を有し、常に創造性を発揮し、職務を遂行する 2.自ら高い目標に挑戦し、業務変革を通じてより多くの付加価値を生み出す |
求められる能力 | 1.広範かつ専門的な知識・経験を修得する能力
2.多部門にわたって課題解決力・判断力・創造力を発揮する能力 3.自ら課題を創造し、解決する能力 |
<引用「募集要項 Cコース(クリエイティブコース)」キッコーマン>
同時に、人を巻き込む力も試されます。
日本の伝統食品を外に外に広げていくのがキッコーマンの事業展開です。
キッコーマンの傾向と対策
選考過程で重視されるのは以下の点です。
ES:各設問に対して読み手のことを考えて分かりやすく書いているか 面接:学生時代に何に取り組みどんな成果をあげたのか |
<引用「就職四季報総合版 2021年版」東洋経済 p480>
求める人物像を「プロ人材」とするだけあって、成果や結果が求められます。
グローバルな視点も忘れないようにしましょう。
また、CHOからのメッセージではこのようなことも紹介されています。
「プロ人財」という人財像は、会社での業務を通じて育成・完成させていきますので、入社時点で即求められるものではありません。しかし、その基本となる部分が備わっているかが、採用選考においてのポイントのひとつとなります。 |
<引用「CHOメッセージ」キッコーマン>
もちろん、いきなりプロとして入社できるわけではありません。その素質があるかどうかですが、面接では素直であることが大切です。変に専門用語を中途半端な理解で使うことは避けて、自分の言葉で、背伸びせずに面接に臨むことが重要です。
自分の経験についてもまっすぐに語るようにしましょう。自分の専門領域だけでなく、技術や市場にも広い関心を持つこともまた「プロ」の条件です。
なお、社風としては保守的な面がある、との声もあります*3。
キッコーマンへの就活で参考にしたい書籍やサイトとまとめ
キッコーマンのグローバル戦略について、その歴史も含めて紹介されているのが
「キッコーマンのグローバル経営」(生産性出版)」
です。
名誉会長である茂木友三郎氏の著書で、キッコーマンのチャレンジ精神がよくわかる一冊です。
また、チェックしておきたいサイトとしては、まず事業展開と近年の傾向などが記されているコーポレートレポートです。会社を俯瞰できます。
「非財務セクション」では、社会的な取り組みについて紹介されています。
長期ビジョンはこちらで紹介されています。
海外展開の目標が定められています。
「キッコーマングループ長期ビジョン『グローバルビジョン2030』策定」
海外展開の歴史がコンパクトに紹介されているのがこちらです。
「海外への展開」
しょうゆ、という伝統食材をグローバルに活躍させる。
古くて新しい挑戦を続けているのがキッコーマンの最大の特徴です。
また、食品メーカーであるという基本も踏まえて、業界の置かれている現状などについても知っておくと良いでしょう。
≪参考≫
*1「募集要項 Cコース(クリエイティブコース)」キッコーマン
*2「海外への展開」キッコーマン
*3「仕事と社員」キッコーマン