就活面接で必ずといっていいほど聞かれる質問、それが「他社の選考状況を教えてください」。
「え、ただの進捗確認でしょ?」
「内定もらってないし答えにくいな…」
そんなふうに思った方、要注意です。
この質問は、あなたの就活軸・志望度・論理的思考力を面接官が見極めるための重要ポイントです。
正しく答えれば、あなたの評価は一気に上がります。
逆に、適当に答えれば「軸なし就活生」として即減点対象に。
この記事では、
✔ 質問の本当の意図
✔ 理想の答え方構成
✔ 人気業界別の実例回答集
✔ NG例と対策
✔ 使えるテンプレート
までを完全網羅。
就活生必見、永久保存版です。
【面接官の本音】なぜ「他社の選考状況」を聞くのか?
理由は明確です。
面接官はこの質問で、あなたの以下を見ています。
① 会社選びの軸があるか
なんとなく受けているのか、明確な志向で企業選びをしているのか。
② 企業に対する志望度
志望度が高い学生を優先的に採用するため、「本気度」を測ろうとしています。
③ 選考進捗・内定状況
他社の動きを把握して、採用ペースを調整する意図もあります。

【正しい回答構成】鉄板4ステップ
他社選考状況を聞かれたら、次の順番で答えましょう。
- 人生の目的・キャリアビジョンを語る
- 業界・企業選びの基準(軸)を伝える
- 受験企業を紹介(比較ポイントを添える)
- 志望度の高さを断言する

【人気業界別】模範回答例
ここからは、超リアルな人気業界別例文です!
▶ 商社業界(三菱商事・伊藤忠商事)
私は「世界中の生活を豊かにする仕組み作り」を人生の目的としています。
この目標に向けて、グローバルビジネスを展開している総合商社を志望しています。
現在、三菱商事様と伊藤忠商事様の選考を受けていますが、三菱商事様はエネルギー・食料など多様な分野でのリーダーシップに惹かれ、第一志望としています。
▶ 不動産業界(三井不動産・住友不動産)
人々の暮らしを豊かにする「街づくり」に関わりたいと考え、不動産業界を志望しています。
中でも、三井不動産様の長期視点に立った都市開発方針に共感しており、住友不動産様と比較して、より自己成長の機会があると考えています。
▶ 航空業界(ANA・JAL)
「世界をもっと身近にする」をテーマに、航空業界を志望しています。
ANA様とJAL様の選考を受けていますが、ANA様の国際線ネットワーク拡充戦略に、より自分のキャリアビジョンがマッチしていると考え、第一志望としています。
▶ 旅行業界(JTB・HIS)
「人々の心に残る体験を提供したい」という思いから旅行業界を志望しています。
JTB様とHIS様の選考を受けていますが、JTB様は企画力・提案力を磨ける環境が整っており、私が目指すコンサルティング型旅行提案に最も近いと考えています。
▶ インフラ業界(東京ガス・関西電力)
安定したエネルギー供給を通じて社会インフラを支える仕事に魅力を感じています。
東京ガス様と関西電力様の選考を受けていますが、特に東京ガス様の都市ガスと電力の統合戦略に自らのキャリアを重ね合わせたいと考えています。
▶ 自動車業界(トヨタ・ホンダ)
「モビリティを通じた社会課題解決」を志向し、自動車業界を志望しています。
トヨタ様とホンダ様の採用選考を受けていますが、トヨタ様はCASE領域(Connected, Autonomous, Shared, Electric)の積極的な取り組みから、私のビジョンに最も近いと感じています。
▶ メガバンク(三菱UFJ銀行・三井住友銀行)
「金融を通じて経済の発展に貢献する」ことを目標に、メガバンクを志望しています。
三菱UFJ銀行様と三井住友銀行様の採用選考を受けていますが、グローバル展開と新規事業開拓に注力する三菱UFJ銀行様に魅力を感じています。
▶ 食品業界(明治・味の素)
「食を通じた健康づくり」に貢献したく、食品業界を志望しています。
明治様と味の素様の採用選考を受けていますが、特に明治様の健康科学研究に共感し、自身の志向と一致していると考えています。
▶ 飲料業界(サントリー・コカ・コーラ)
「飲料を通じた人々の豊かな暮らし」を支えたいと考え、飲料業界を志望しています。
サントリー様とコカ・コーラボトラーズジャパン様の採用選考を受けていますが、国内外両方でブランド力を伸ばすチャレンジ精神に惹かれ、サントリー様を第一志望としています。
【NG回答例】
❌悪い例1
「いろんな業界を幅広く見ています」

❌悪い例2
「特に決めていません。受かればどこでも」

【即使える回答テンプレート】
この型を使えば迷わず答えられます!
私は「〇〇」という人生の目標を持っています。
そのため「〇〇業界」の中でも、特に「〇〇社様」と「〇〇社様」の選考を受けています。
中でも「〇〇社様」の「〇〇」という戦略に強く共感し、内定をいただけた場合は第一志望として入社したいと考えています。
【FAQ】
Q1:内定がない場合どう答える?
「現在も選考途中ですが、〇〇社様を第一志望に活動を続けています」
Q2:他社名を出したくない場合は?
「同業界数社の選考を受けています」
Q3:まだ序盤しか進んでいないときは?
「現在は志望業界を絞り込んで、重点的に採用試験を受けています」
【まとめ】
「他社の選考状況を教えてください」は、ただの進捗確認ではなく、あなたの就活軸、志望理由、志望度をアピールできる絶好のチャンス。
正しい構成で堂々と答えれば、内定にグッと近づきます。
