トヨタ自動車株式会社は、世界での年間販売数が1000万台を超える世界首位級の自動車メーカーです。今回は、トヨタ自動車が新卒採用時に選定する大学のボーダーラインや学歴フィルターについて徹底調査しました。特に2016年以降の採用数および採用大学のデータをもとに、トヨタ自動車の採用大学の傾向とその理由を探ります。
この記事でわかること
- 新卒でトヨタ自動車に入社するときの学歴の目安がわかります。
- 新卒採用の人数がわかるので、就職難易度がわかります。
- トヨタ自動車に内定をもらうためにおススメな新卒エージェントがわかります。
この記事を書いた人
Mana部長(新卒採用14年目)

- 中堅大学(Cランク)卒業
- 初職は社員数200人のフリーペーパー発行会社
- 25歳にパーソルに契約社員で入社
- 35歳に人材会社(パーソル)から財閥企業へ転職
- 書類選考も合わせると新卒・転職で年100人以上を選考
- 新卒:三次面接・転職:最終の面接官
- ■ X(旧Twitter):@gakurekilab
- ■ Instagram:gakurekilab
- ■ Facebook:gakurekilab
記事作成するために、トヨタ自動車が公表している「有価証券報告書」や東洋経済社が発行している「会社四季報」「就職四季報」からデータを収集しました。このデータにプラスして、筆者が13年間で培った毎年100人の採用面接のノウハウを織り交ぜてお伝えをしていきます。
トヨタ自動車の会社概要と採用の背景
会社概要
- 会社名: トヨタ自動車株式会社
- 業界: 自動車
- 本店所在地: 愛知県豊田市(豊田本社)、東京都文京区(東京本社)
- 創立: 1937年8月28日
- 売上高: 117,614億円
- 従業員数: 70,224人
- 事業内容: 自動車の生産・販売
- 代表取締役社長: 豊田章男氏
トヨタ自動車は、商品の質や選択の幅の広さ、世界的な信頼性の高さなどが魅力的であり、また、自動車業界でのシェアが高い企業です。特に自動車業界の大変革期に取り組んでおり、未来のモビリティ社会の実現に向けてさまざまな技術革新を推進しています。
トヨタ自動車の競争力と魅力
品質と信頼性
トヨタ自動車は、高品質な自動車を提供しており、世界的な信頼性があります。そのため、多くの顧客に支持されています。例えば、トヨタの車は耐久性が高く、メンテナンスコストも低いため、長期間にわたって安定したパフォーマンスを発揮します。
技術革新
トヨタ自動車は、自動車技術の先駆者であり、ハイブリッド車や電気自動車などの環境に配慮した技術を開発しています。例えば、プリウスは世界初の量産型ハイブリッド車として知られており、環境意識の高い消費者に広く支持されています。
生産効率
トヨタ自動車は、「トヨタ生産方式」を確立し、効率的な生産プロセスを実現しています。これにより、コスト削減と品質向上を両立しています。例えば、ジャストインタイム生産方式は、必要な部品を必要な時に必要な量だけ生産することで、無駄を省きます。
グローバル展開
トヨタ自動車は、世界中で展開しており、多くの国で生産拠点を持っています。これにより、市場の多様性とリーダーシップを確立しています。例えば、アメリカやヨーロッパだけでなく、新興市場であるアジアやアフリカにも進出しており、各地域のニーズに応じた車両を提供しています。
人材育成
トヨタ自動車は、従業員の育成に力を入れており、人材の成長と組織の発展を重視しています。例えば、トヨタは新人研修やリーダーシップトレーニングを通じて、従業員がスキルを磨き、キャリアを積む機会を提供しています。

トヨタ自動車で採用実績のある大学とは
大学ランク別の採用状況

- 各業界の大企業(上位企業)では、学生からのエントリー数が1万人以上あります。しかし、これを担当する企業の人事部の採用担当者は、大企業であっても数名しかいません。
- そのため全てのエントリーに目を通すことは不可能です。大学生の頑張りを可視化するには、TOEICスコアや大学名しかありません。そのため、学歴フィルターが完全になくなることは難しいのが現状です。
- しかしここ数年で大企業にも人材の流動性が重要です性が浸透し、終身雇用の意識が急速に薄れつつあります。
その結果、人材の多様性やコミュニケーション能力が重視される傾向が強まり、中堅大学にも門戸が広がり始めています。チャンスを掴むことができる時代とも言えますね
トヨタ自動車の採用大学と学歴フィルター
トヨタ自動車の過去4年間(2020年~2023年4月入社)の採用実績からわかるランク別大学群の内定実績は以下の通りです。(トヨタ自動車の2024年と2025年入社の採用実績の詳細は公表されていません。取得出来次第追記します。)
Aランク(最難関大学/偏差値65以上相当)
トヨタ自動車は、以下の最難関大学(偏差値65以上相当)の卒業生を多く採用しています。
採用あり | |
私立大学 | 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学 |
国公立大学 | 東京大学、京都大学、東京科学大学(東京工業大学)、一橋大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、神戸大学、九州大学 |
このような大学からの採用が多い理由は、トヨタ自動車が求める高度な技術力やリーダーシップを発揮できる人材がこれらの大学に多く存在するためです。例えば、東京大学や京都大学などの研究機関は、先端技術の研究や開発においても世界的に評価されているため、トヨタ自動車の技術革新に貢献できる人材を輩出しています。
トヨタ自動車の採用人数は年によって異なりますが、以下のデータから、どの大学が多く採用されているかがわかります。
2021年度の採用大学と人数
- 名古屋大学: 32人
- 東京工業大学: 23人
- 慶應義塾大学: 23人
- 京都大学: 22人
- 九州大学: 20人
- 早稲田大学: 17人
- 大阪大学: 15人
- 東北大学: 12人
これらの大学は、日本国内でもトップクラスの難関大学であり、トヨタ自動車が求める高度な技術力や知識を有する学生が多いとされています。
Bランク(難関大学/偏差値60相当)
Bランク大学からの採用も多く、これらの大学の卒業生は実務に即した技術力と応用力を持つことが期待されています。
採用あり | |
私立大学 | 明治大学、法政大学、 関西大学、同志社大学、立命館大学、豊田工業大学 |
国公立大学 | 筑波大学、千葉大学、横浜国立大学、東京外国語大学、電気通信大学、岡山大学、金沢大学、広島大学、名古屋工業大学、東京都立大学(首都大学東京)、大阪公立大学(大阪市立大学、大阪府立大学)、徳島大学 |
Cランク(中堅大学 ※準難関/偏差値55相当)
Cランク大学の卒業生は、特定の分野での専門知識を持ち、現場での実践力を発揮します。
採用あり | |
私立大学 | 芝浦工業大学、國學院大學 |
国公立大学 | 信州大学、静岡大学、熊本大学、九州工業大学、福井大学、長崎大学、東京海洋大学 |
Dランク(中堅大学/偏差値50相当)
Dランク学生は過去4年間での採用実績はありませんでしたが、
採用あり | |
私立大学 | 日本大学、東洋大学、駒沢大学、専修大学 |
国公立大学 | - |
中堅大学からの採用は厳しい実態があります。
Eランク(中堅から1ランク下の大学/偏差値45相当)
Eランク大学からは1校の採用大学実績があります。愛知工業大学はトヨタ自動車のお膝元ともいえる場所柄、技術職としての採用枠があるのかもしれません。
採用あり | |
私立大学 | 愛知工業大学 |
Fランク(偏差値45未満相当)
残念ながらFランクからの採用実績はありませんでした。
採用あり | |
私立大学 | 該当なし |
以上からわかる通り、トヨタ自動車の採用実績校はAランク(最難関大学)、Bランク(難関大学)が大多数を占めており、Cランク(中堅大学・準難関)とDランク(中堅大学・偏差値50相当)からは一部の大学の採用実績がありました。また、トヨタということもあり、Eランク(中堅から1ランク)からは愛知工業大学のみ採用実績がありました。
ランク別内定の内訳は下の図のようになります。
トヨタ自動車のランク別内定の内訳はAランク(最難関大学/偏差値65以上相当)が30%、Bランク(難関大学/偏差値60相当)が39%、Cランク(中堅大学 ※準難関/偏差値55相当)が20%、Dランク(中堅大学/偏差値50相当)が9%、Eランク(偏差値45相当)が2%、Fランク(偏差値45未満相当)が0%となっています。

トヨタ自動車の採用大学のボーダーライン
採用大学のランク別傾向
トヨタ自動車の採用大学は、Aランク(最難関大学)からEランク(中堅大学)まで幅広く存在しますが、AランクとBランクの大学からの採用が特に多いです。これは、トヨタ自動車が求める高度な技術力やリーダーシップを発揮できる人材が多いとされるためです。
学歴フィルターの存在
トヨタ自動車における学歴フィルターの存在については、確証はありませんが、採用データから見る限り、AランクやBランクの大学からの採用が多いことから、一定の学歴フィルターが存在する可能性があります。例えば、東京大学や京都大学といった最難関大学からの採用が多い一方で、偏差値が低めの大学からの採用は少ない傾向にあります。
以下、最近の採用実績大学を年度ごとにまとめましたのでご覧ください。
トヨタ自動車での年度ごとの採用大学
ここでは各年度ごとの採用大学の詳細をまとめました。
(トヨタ自動車の2024年と2025年入社の採用実績の詳細は公表されていません。取得出来次第追記します。)
2023年4月入社採用大学実績
文系 | 大学院 | - |
大学 | 北海道大学、東北大学、一橋大学、東京外国語大学、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、横浜国立大学、名古屋大学、大阪公立大学、大阪大学、神戸大学、同志社大学、九州大学 他 | |
理系 | 大学院 | 下記に含む |
大学 | 北海道大学、東北大学、東京大学、東京工業大学、東京理科大学、東京都立大学、早稲田大学、慶應義塾大学、芝浦工業大学、静岡大学、名古屋大学、名古屋工業大学、豊田工業大学、神戸大学、大阪大学、関西大学、大阪公立大学、立命館大学、同志社大学、京都大学、広島大学、九州大学、九州工業大学(大学院を含む) |
2022年4月入社採用大学実績
文系 | 大学院 | - |
大学 | 北海道大学、東北大学、一橋大学、東京外国語大学、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、横浜国立大学、名古屋大学、大阪市立大学、大阪大学、神戸大学、同志社大学、九州大学 他 | |
理系 | 大学院 | 下記に含む |
大学 | 北海道大学、東北大学、東京大学、東京工業大学、東京理科大学、早稲田大学、慶應義塾大学、法政大学、東京海洋大学、信州大学、静岡大学、福井大学、名古屋大学、名古屋工業大学、豊田工業大学、神戸大学、大阪大学、関西大学、大阪府立大学、立命館大学、同志社大学、京都大学、広島大学、九州大学、九州工業大学、長崎大学(大学院を含む) |
2021年4月入社採用大学実績
文系 | 大学院 | - |
大学 | 北海道大学、東北大学、一橋大学、東京外国語大学、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、横浜国立大学、名古屋大学、大阪市立大学、大阪大学、神戸大学、同志社大学、九州大学 他 | |
理系 | 大学院 | - |
大学 | 北海道大学、東北大学、東京大学、東京工業大学、東京理科大学、早稲田大学、慶應義塾大学、法政大学、東京海洋大学、信州大学、静岡大学、福井大学、名古屋大学、名古屋工業大学、豊田工業大学、神戸大学、大阪大学、関西大学、大阪府立大学、立命館大学、同志社大学、京都大学、広島大学、九州大学、九州工業大学、長崎大学 他 |
2020年4月入社採用大学実績
文系 | 大学院 | - |
大学 | 北海道大学、東北大学、一橋大学、東京外国語大学、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、横浜国立大学、明治大学、法政大学、首都大学東京(東京都立大学)、名古屋大学、大阪市立大学、大阪大学、神戸大学、同志社大学、立命館大学、京都大学、九州大学 他 | |
理系 | 大学院 | - |
大学 | 北海道大学、東北大学、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、法政大学、東京海洋大学、信州大学、静岡大学、金沢大学、福井大学、名古屋大学、愛知工業大学、神戸大学、大阪大学、立命館大学、同志社大学、京都大学、広島大学、徳島大学、九州大学 他 |
トヨタ自動車の経営陣の学歴から見る学歴フィルターの傾向
トヨタ自動車株式会社の最終面接は取締役が面接官となります。取締役の学歴を調査することで、トヨタ自動車の学歴フィルターの傾向を把握することができます。以下はトヨタ自動車の取締役の学歴一覧です。
経営陣 学歴情報(2025年4月現在)
役職 | 氏名 | 卒業大学 | 卒業学部 | ||||||||||||||||||||||||||||
代表取締役会長 | 豊田 章男 | 慶應義塾大学 | 法学部 | ||||||||||||||||||||||||||||
代表取締役副会長 | 早川 茂 | 東京大学 | 経済学部 | ||||||||||||||||||||||||||||
代表取締役社長 | 佐藤 恒治 | 早稲田大学 | 理工学部 | ||||||||||||||||||||||||||||
取締役 | 中嶋 裕樹 | 京都大学大学院 | 工学部 | ||||||||||||||||||||||||||||
取締役 | 宮崎 洋一 | 神奈川大学 | 経済学部 | ||||||||||||||||||||||||||||
取締役 | Simon Humphries | デ・モントフォート大学 | - | ||||||||||||||||||||||||||||
取締役 | 菅原 郁郎 | 東京大学 | 経済学部 | ||||||||||||||||||||||||||||
取締役 |
Sir Philip Craven | マンチェスター大学 | - | ||||||||||||||||||||||||||||
取締役 | 大島 眞彦 | コーネル大学経営大学院 | - | ||||||||||||||||||||||||||||
取締役 | 大薗 恵美 | 一橋大学大学院 | 商学部 |
トヨタ自動車の経営陣は、比較的高学歴ですが、出身大学に偏りはありません。
最難関大学出身者の多さ
トヨタ自動車の取締役の多くは、最難関大学(Aランク)を卒業しています。例えば、豊田章男会長は慶應義塾大学法学部、早川茂副会長と菅原郁郎取締役は東京大学経済学部を卒業しています。また、佐藤恒治社長は早稲田大学理工学部、中嶋裕樹取締役は京都大学大学院工学部を卒業しています。これらの大学は日本国内でもトップクラスの難関大学であり、トヨタ自動車が求める高度な知識やリーダーシップを持つ人材を輩出しています。
海外大学出身者の存在
取締役の中には、海外の有名大学を卒業した者もいます。例えば、Sir Philip Craven取締役はマンチェスター大学、大島眞彦取締役はコーネル大学経営大学院を卒業しています。これは、トヨタ自動車がグローバルな視点を持つ人材を求めていることを示しています。グローバル展開を進めるトヨタ自動車にとって、国際的な感覚や異文化理解を持つ人材は非常に重要です。
Dランク大学出身者の採用
取締役の中には、Bランク大学(難関大学)出身者もいます。例えば、宮崎洋一取締役はDランクである神奈川大学経済学部を卒業しています。これにより、トヨタ自動車は特定の学歴にこだわらず、実績や能力を重視していることが分かります。
多様な専門分野
取締役の学歴は、多様な専門分野にわたっています。法学部、経済学部、理工学部、工学部、商学部といったさまざまな学部出身者が取締役に就いており、トヨタ自動車が多様な視点と専門知識を持つ人材を重視していることが分かります。
歴代の社長学歴
現在の代表取締役社長は2023年に就任しました。歴代の社長の出身大学は東京大学(5名)、一橋大学(2名)、神戸大学(2名)、慶應義塾大学(1名)、早稲田大学(1名)、東北大学(1名)となっており、やはり高学歴であることがわかります。(※旧名称含む)

トヨタ自動車の採用人数・採用難易度
トヨタ自動車は、自動車業界における世界トップクラスの企業として、毎年多くの新卒採用を行っています。2016年から2025年にかけての新卒採用数のデータを分析することで、トヨタ自動車の採用数の傾向や男女比率について理解を深めることができます。

トヨタ自動車の新卒採用 内定数の推移
大卒 |
修士了 |
男性計 |
女性計 |
新卒採用数 |
|||
男性 |
女性 |
男性 |
女性 |
||||
2025年 |
- | - | - | - | - | - | - |
2024年 |
99 | 104 | 319 | 34 | 418 | 138 | 556 |
2023年 |
73 | 58 | 260 | 31 | 333 | 89 | 422 |
2022年 |
76 | 53 | 173 | 30 | 249 | 83 | 332 |
2021年 |
56 | 63 | 198 | 38 | 254 | 101 | 355 |
2020年 |
91 | 75 | 271 | 27 | 362 | 102 | 464 |
2019年 |
153 | 121 | 323 | 27 | 476 | 148 | 624 |
2018年 |
124 | 119 | 409 | 50 | 533 | 169 | 702 |
2017年 |
138 | 135 | 448 | 46 | 586 | 181 | 767 |
2016年 |
117 | 110 | 452 | 55 | 569 | 165 | 734 |
過去9年間の平均採用数は550人。
2024年卒1万4000人の学生回答の就活生人気企業ランキングではトヨタ自動車は男子では22位、理系の学生では20位と、数ある企業の中で上位以内に入る人気です。(※東洋経済調べ)
筆記試験はSPI3(自宅)、面接は1回(Webあり)です。
採用プロセスは、
〈総合職〉エントリーシート提出・Web試験(3月)→面接(1回、6~8月)→内々定(6~8月)
〈技術職〉エントリーシート提出・Web試験(3~5月)→面接(1回、6~8月)→内々定(6~8月)
となっています。
採用数の傾向
総採用数の減少
2016年から2022年にかけて、トヨタ自動車の新卒採用数は減少傾向にあります。2016年の734人から、2022年には332人に減少しています。これは約55%の減少であり、特に2018年から2022年にかけて急激に減少していることが分かります。しかし2023年、2024年は回復傾向にあります。
男女比率の分析
トヨタ自動車の新卒採用における男女比率は、男性が圧倒的に多いという特徴があります。2016年から2024年までの男女比率の平均は、男性が76%、女性が24%となっています。以下に、各年の男女比率を示します。
年度 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
2024年 | 75% | 25% |
2023年 | 79% | 21% |
2022年 | 75% | 25% |
2021年 | 72% | 28% |
2020年 | 78% | 22% |
2019年 | 76% | 24% |
2018年 | 76% | 24% |
2017年 | 76% | 24% |
2016年 | 77% | 23% |
このデータからもわかるように、男性の採用比率が女性よりも高い状態が続いています。
女性の採用率の比較
トヨタ自動車の女性採用率は24%であり、不動産業界の主要企業と比較すると低いことがわかります。例えば、三井不動産の女性採用率は48%、三菱地所は35%、東急不動産は38%と、いずれもトヨタ自動車よりも高いです。


トヨタ自動車社員の声

【働き方(勤務時間・休日休暇・制度)】勤務時間は8時間。 土日は仕事の連絡も全くなく、メリハりをつけることができる。 また休暇については、午前休と午後休なども取得可能。 フレックス制勤務も活用できる。 ただ、工場に近い部署だとフレックス制度は使いにくい傾向にある。リモートワークはできる部署とできない部署の差が激しい。 副業は禁止。 時短勤務は可能で、同じ部署に活用している方もいる。
女性/ 業務職/在籍3年未満/ 正社員
【福利厚生・オフィス環境】毎年福利厚生として9万円分のポイントが付与されるが、トヨタ、ダイハツ、日野の自動車であれば正規ディーラーで受けた車検費用を支払うことができるのですごく助かっている。他にもそのポイントを使って食堂代金の半額補助を受けられる。 私は賃貸マンション暮らしなので、家賃補助制度があると助かる。
女性/ 経理/在籍6~10年/ 正社員
【女性の働きやすさ】リモートワークや在宅勤務がしやすい環境になっているので、女性でも働きやすいのでは無いかと思う。時短やフレックスを活用している人も多く、自由な働き方ができる会社だと思う。ただ女性比率は少ないため、両立をしているロールモデルが多いわけでは無い。そう言った面では、部署によって理解度も様々で、入社後の配属部署次第では働きやすさは変わると思う。
女性/ 技術/在籍6~10年/ 正社員
【成長・働きがい】部署によっては社内ルールに則った仕事がほとんどの場合もあり、トヨタで働く上では役立つスキルでも他社では使えないスキルも多い。最近は、デジタルにも力を入れており、社員一人ひとりが自動化できるように勉強できる講座があったりする。コンプライアンス遵守で与えられた仕事を淡々とこなして、改善をするのが好きな人は向いていると思う。
女性/ 経理/在籍6~10年/ 正社員
【入社前とのギャップ】長く勤めるなら倒産リスクが少なく有名な会社であることと、簿記の資格を活かせる仕事ができることを理由に入社した。実際入社してみると、社内の従業員はみんな将来への危機感を持ち、会社をより良くするために必死で自分たちでやれることを全力で取り組んでいた。そこはとても士気が上がるし良いが、その中でも仕事をしない人がいるためそういう人への働きかけや降格など対策をしてほしい。
女性/ 経理/在籍6~10年/ 正社員
※「エンゲージ会社の評判」の一部引用
まとめ
トヨタ自動車の採用大学は、最難関から中堅まで幅広くありますが、特にAランクの大学からの採用が多いことが判明しました。
これは、高度な技術力とリーダーシップを持つ人材が多いためです。学歴フィルターの存在は明確ではありませんが、AランクやBランクの大学からの採用が多いことから、ある程度のフィルターがある可能性があります。
取締役の学歴も最難関大学や海外の有名大学出身者が多いですがDランクである神奈川大学出身者が経営陣に入っているのは中堅大学生から見ると安心材料とも言えます。
新卒採用数は2016年から減少傾向にあり、特に2018年以降急激に減少しています。男性が圧倒的に多く、女性の採用率は24%にとどまっています。他の業界と比較すると女性の採用率は低く、多様性推進において改善が求められます。
[データ参照・引用元]
- トヨタ自動車が公表している「有価証券報告書」
- 東洋経済社が発行している「会社四季報」「就職四季報」
- 10年間で培った年100人の採用面接のノウハウ
- 「エンゲージ会社の評判」
自動車業界の採用大学状況一覧(2024データ)
企業名 | 年収 | A最難 | B難関 | C準難 | D中堅 | E下位 | Fラン | 採用数 | 男性 | 女性 | 女比 | |
1位 | トヨタ | 899.8万 | 14校 | 15校 | 4校 | 1校 | - | - | 332人 | 249 | 83 | 25% |
2位 | ホンダ | 831.1万 | 12校 | 8校 | 1校 | 1校 | - | - | 468人 | 300 | 72 | 15% |
3位 | 日産 | 877.1万 | 14校 | 21校 | 16校 | 3校 | 2校 | 1校 | 281人 | 198 | 30 | 11% |
4位 | スズキ | 702.0万 | 13校 | 20校 | 23校 | 17校 | 5校 | 1校 | 438人 | 377 | 61 | 14% |
5位 | マツダ | 689.4万 | 8校 | 10校 | 6校 | 4校 | 2校 | 2校 | 217人 | 191 | 26 | 12% |
6位 | SUBARU | 691.1万 | 12校 | 14校 | 6校 | 2校 | 2校 | - | 227人 | 198 | 29 | 13% |
7位 | いすゞ | 786.6万 | ||||||||||
8位 | 三菱 | 786.3万 | 14校 | 21校 | 29校 | 24校 | 11校 | 10校 | 181人 | 153 | 28 | 15% |
9位 | 日野 | 652.6万 | ||||||||||
10位 | ダイハツ | 651.1万 | 9校 | 16校 | 19校 | 17校 | 5校 | 4校 | 101人 | 85 | 16 | 16% |
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