大手企業の採用大学

[新卒向け]スズキの新卒採用:大学別採用人数と学歴傾向

スズキはダイハツやホンダと争う大手自動車メーカーです。主力車種として「ワゴンR」、「スペーシア」、「アルト」、「ソリオ」、「スイフト」などを有し、インド市場ではシェア約4割を占めています。さらに、20の国や地域で25社の現地生産会社が稼働しており、2019年にはトヨタとの資本提携も果たしました。このように、スズキは国内外で高い知名度と信頼性を誇る企業です。

就職を検討する上で、企業の採用大学や学歴フィルターの有無、採用人数などの情報は非常に重要です。本記事では、2016年からのスズキの新卒採用データをもとに、スズキがどの大学から多くの学生を採用しているのか、また採用大学のボーダーラインについて徹底調査しました。特に、スズキの採用大学の傾向や学歴フィルターの有無について詳しく解説します。

 

この記事でわかること

  • 新卒でスズキに入社するときの学歴の目安がわかります。
  • 新卒採用の人数がわかるので、就職難易度がわかります。
  • スズキに内定をもらうためにおススメな新卒エージェントがわかります。

 

自動車業界の採用大学状況一覧(2024データ)

企業名 年収 A最難 B難関 C準難 D中堅 E下位 Fラン 採用数 男性 女性 女比
1位 トヨタ 899.8万 14校 15校 4校 1校 - - 332人 249 83 25%
2位 ホンダ 831.1万 12校 8校 1校 1校 - - 468人 300 72 15%
3位 日産 877.1万 14校 21校 16校 3校 2校 1校 281人 198 30 11%
4位 スズキ 702.0万 13校 20校 23校 17校 5校 1校 438人 377 61 14%
5位 マツダ 689.4万 8校 10校 6校 4校 2校 2校 217人 191 26 12%
6位 SUBARU 691.1万 12校 14校 6校 2校 2校 - 227人 198 29 13%
7位 いすゞ 786.6万
8位 三菱 786.3万 14校 21校 29校 24校 11校 10校 181人 153 28 15%
9位 日野 652.6万
10位 ダイハツ 651.1万 9校 16校 19校 17校 5校 4校 101人 85 16 16%
 
記事作成するために、スズキが公表している「有価証券報告書」や東洋経済社が発行している「会社四季報」「就職四季報」からデータを収集しました。このデータにプラスして、筆者が13年間で培った毎年100人の採用面接のノウハウを織り交ぜてお伝えをしていきます。

スズキで採用実績のある大学とは

大学ランク別の採用状況

よく学歴フィルターはなくなったでしょ?と学生から聞かれるのですが…

  • 各業界の大企業(上位企業)では、学生からのエントリー数が1万人以上あります。しかし、これを担当する企業の人事部の採用担当者は、大企業であっても数名しかいません。
  • そのため全てのエントリーに目を通すことは不可能です。大学生の頑張りを可視化するには、TOEICスコアや大学名しかありません。そのため、学歴フィルターが完全になくなることは難しいのが現状です。
  • しかしここ数年で大企業にも人材の流動性が重要です性が浸透し、終身雇用の意識が急速に薄れつつあります。

その結果、人材の多様性やコミュニケーション能力が重視される傾向が強まり、中堅大学にも門戸が広がり始めています。チャンスを掴むことができる時代とも言えますね

 

スズキの過去6年間の採用実績からわかるランク別大学群の内定実績

 

Aランク(最難関大学/偏差値65以上相当)

スズキは、Aランクとされる最難関大学からも採用を行っています。

  採用あり
私立大学 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学
国公立大学 東京大学、京都大学、東京科学大学(東京工業大学)、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、神戸大学、九州大学

例えば、2021年には早稲田大学から11人、慶應義塾大学からも採用が行われています。これにより、最難関大学からの採用が一定数存在することがわかります。

 

Bランク(難関大学/偏差値60相当)

Bランク大学からの採用も非常に多く見られます。

  採用あり
私立大学 明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、関西学院大学、法政大学、 関西大学、同志社大学、立命館大学
国公立大学 筑波大学、横浜国立大学、千葉大学、東京外国語大学、国際教養大学、金沢大学、岡山大学、広島大学、東京農工大学、名古屋工業大学、東京都立大学(首都大学東京)、横浜市立大学

例えば、法政大学からは2020年に13人、関西学院大学からは同年に13人が採用されています。これにより、Bランク大学からの採用が積極的に行われていることが示されています。

 

Cランク(中堅大学 ※準難関/偏差値55相当)

Cランク大学からの採用も多数見られます。

  採用あり
私立大学 芝浦工業大学、東京電機大学、東京都市大学、工学院大学、成蹊大学、國學院大學、南山大学、立命館アジア太平洋大学、武蔵大学
国公立大学 奈良女子大学、信州大学、静岡大学、新潟大学、岐阜大学、三重大学、熊本大学、九州工業大学、山梨大学、茨城大学、宇都宮大学、福井大学、長崎大学、愛知県立大学、静岡県立大学、鹿児島大学、富山大学、北九州市立大学

例えば、東京電機大学からは2021年に10人が採用されています。このことから、中堅大学からの採用も積極的に行われていることがわかります。

 

Dランク(中堅大学/偏差値50相当)

スズキはDランク大学からの採用も積極的に行っています。日本大学、東洋大学、駒澤大学、京都産業大学などが挙げられます。

  採用あり
私立大学 日本大学、東洋大学、駒澤大学、京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学、神奈川大学、愛知大学、名城大学、中京大学、京都女子大学、金沢工業大学、専修大学
国公立大学 鳥取大学、 秋田大学、大分大学、室蘭工業大学、長岡技術科学大学、秋田県立大学、豊橋技術科学大学、高崎経済大学、静岡文化芸術大学

例えば、日本大学からは2021年に28人が採用されており、これは全大学中最多の採用人数です。これにより、中堅私大からの採用が多いことがわかります。

 

Eランク(中堅から1ランク下の大学/偏差値45相当)

Eランク大学からの採用も少数ながら見られます。

  採用あり
私立大学 千葉工業大学、大阪工業大学、東海大学、愛知工業大学、金城学院大学

例えば、東海大学からは2021年に12人が採用されており、これによりEランク大学からの採用も一定数存在することが示されています。

 

Fランク(偏差値45未満相当)

Fランク大学からの採用は少数ですが、常葉大学、静岡理工科大学からの採用が見られます。

  採用あり
私立大学 常葉大学、静岡理工科大学

常葉大学、静岡理工科大学からの採用が存在することから、特定の専門分野や地域性を重視した採用が行われていることが考えられます。

 

ランク別内定の内訳

ランク別内定の内訳は下の図のようになります。

スズキ ランク別内定内訳

 

スズキのランク別内定の内訳はAランク(最難関大学/偏差値65以上相当)が14%、Bランク(難関大学/偏差値60相当)が23%、Cランク(中堅大学 ※準難関/偏差値55相当)が30%、Dランク(中堅大学/偏差値50相当)が25%、Eランク(偏差値45相当)が6%、Fランク(偏差値45未満相当)が2%となっています。

Cランク大学からの採用校数が一番多い結果となりました。

 

スズキの学歴フィルターは存在するのか?

スズキの採用データを見る限り、明確な学歴フィルターは存在しないようです。採用大学の範囲は非常に広く、偏差値の高い大学から中堅大学、さらには偏差値が低めの大学まで幅広く採用されています。

 

学歴フィルターの有無

例えば、旧帝大からの採用は2021年に22名、早慶上智からは20名、MARCHからは30名、日東駒専からは32名、四工大からは20名、関関同立からは43名、産近甲龍からは14名となっています。このように、幅広い大学からバランスよく採用されていることから、特定の学歴フィルターが存在しないと考えられます。

2024年の採用人数ランキング

 1.静岡大学:27人
 1.日本大学:27人
 3.愛知大学:16人
 4.立命館大学:12人
 5.関西学院大学:11人
 6.東京電機大学:10人
 7.法政大学:9人
 7.神奈川大学:9人
 7.南山大学:9人
 10.工学院大学:8人
 10.東海大学:8人
 10.早稲田大学:8人
 10.金沢工業大学:8人
 10.名城大学:8人
 15.同志社大学:7人
 15.近畿大学:7人
 17.専修大学:6人
 17.中央大学:6人
 17.東京都市大学:6人
 17.静岡理工科大学:6人
 17.愛知工業大学:6人
 17.中京大学:6人

※「大学通信オンライン」参照

 

2021年の採用人数ランキング

  1. 日本大学:28人
  2. 立命館大学:16人
  3. 同志社大学:12人
  4. 東海大学:12人
  5. 早稲田大学:11人
  6. 大阪工業大学:11人
  7. 東京電機大学:10人
  8. 神奈川大学:10人
  9. 明治大学:9人
  10. 法政大学:9人
  11. 関西大学:9人

2020年の採用人数ランキング

  1. 日本大:15人
  2. 東海大:15人
  3. 関西学院大:13人
  4. 法政大:13人
  5. 同志社大:12人
  6. 関西大:12人
  7. 立命館大:12人
  8. 青山学院大:11人
  9. 國學院大:10人
  10. 愛知大:10人

このように、中堅私大からの採用が多いことが特徴的です。また、東西や中部の大学からバランスよく採用されていることもわかります。

 

スズキは、多様な大学からバランスよく学生を採用しており、明確な学歴フィルターは存在しないと考えられます。AランクからFランクまで幅広い大学からの採用実績があり、特に中堅私大からの採用が多いことが特徴です。スズキへの就職を希望する学生にとっては、学歴に関係なく積極的に応募することが重要です。

 

以下、最近の採用実績大学を年度ごとにまとめましたのでご覧ください。

 

 

スズキでの年度ごとの採用大学

ここでは2020年から2025年までの各年度の採用大学実績の詳細をまとめました。

2025年4月入社採用大学実績

文系 大学院
大学 関西学院大学、立命館大学、早稲田大学、同志社大学、日本大学、中央大学、南山大学、法政大学、神奈川大学、専修大学、明治大学、愛知大学、関西大学、龍谷大学、慶應義塾大学、大阪大学、名古屋大学、京都産業大学、近畿大学、静岡大学 他
理系 大学院 静岡大学、日本大学、鳥取大学、茨城大学、早稲田大学、九州工業大学、千葉工業大学、秋田県立大学、宇都宮大学、千葉大学、芝浦工業大学、東京都市大学、神奈川大学、長岡技術科学大学、山梨大学、信州大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学、長崎大学、大分大学
大学 東京電機大学、静岡大学、工学院大学、金沢工業大学、神奈川大学、東京都市大学、千葉工業大学、芝浦工業大学、法政大学、東海大学 他

(採用人数順)

 

2024年4月入社採用大学実績

文系 大学院
大学 明治大学、関西学院大学、同志社大学、南山大学、立命館大学、日本大学、早稲田大学、法政大学、中京大学、静岡大学、関西大学、愛知大学、大阪大学、慶應義塾大学、専修大学、京都産業大学、龍谷大学、神奈川大学、名古屋大学、神戸大学、横浜市立大学、高崎経済大学、近畿大学、東京外国語大学、千葉大学、金沢大学、上智大学、立教大学、青山学院大学、成蹊大学、静岡県立大学、武蔵大学、東洋大学 他
理系 大学院 静岡大学、日本大学、九州工業大学、茨城大学、京都大学、早稲田大学、名古屋工業大学、三重大学、信州大学、豊橋技術科学大学、鹿児島大学、宇都宮大学、山梨大学、大分大学、秋田県立大学、千葉工業大学、長崎大学、東京都市大学
大学 日本大学、静岡大学、東京電機大学、東海大学、東京都市大学、工学院大学、名城大学、金沢工業大学、法政大学、神奈川大学、静岡理工科大学、山梨大学、立命館大学、千葉工業大学、愛知工業大学、三重大学、芝浦工業大学、成蹊大学、富山大学 他

(採用人数順)

 

2023年4月入社採用大学実績

文系 大学院
大学 関西大学、愛知大学、中央大学、同志社大学、立命館大学、金城学院大学、静岡文化芸術大学、中京大学、常葉大学、早稲田大学、上智大学、東京外国語大学、明治大学、静岡県立大学、慶應義塾大学、静岡大学、法政大学、日本大学、神奈川大学、近畿大学、京都産業大学、京都女子大学、東海大学 他
理系 大学院 静岡大学、山梨大学、日本大学、鳥取大学、茨城大学、岡山大学、三重大学、豊橋技術科学大学、近畿大学、名古屋大学、東北大学、九州工業大学、山形大学、大分大学、信州大学
大学 日本大学、東海大学、静岡大学、東京電機大学、工学院大学、愛知工業大学、芝浦工業大学、千葉工業大学、東京都市大学、山梨大学、近畿大学、神奈川大学 他

(採用人数順)

 

2022年4月入社採用大学実績

文系 大学院  (下記に含む)
大学 法政大学、早稲田大学、同志社大学、立命館大学、関西学院大学、横浜国立大学、静岡文化芸術大学、愛知大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、中央大学、愛知県立大学、宇都宮大学、東北大学、筑波大学、金沢大学、信州大学、静岡大学、名古屋大学、神戸市外国語大学、北九州市立大学、青山学院大学、関西大学、近畿大学、南山大学 他
理系 大学院  (下記に含む)
大学 静岡大学、日本大学、近畿大学、室蘭工業大学、東海大学、千葉工業大学、工学院大学、茨城大学、長崎大学、山梨大学、九州大学、九州工業大学、名古屋工業大学、関西大学、立命館大学、大阪工業大学、愛知工業大学、東京電機大学、芝浦工業大学、東京都市大学、東北大学、秋田大学、豊橋技術科学大学、鳥取大学、大分大学、中央大学、名城大学、早稲田大学、成蹊大学、広島大学、神戸大学、大阪大学、名古屋大学、信州大学、岐阜大学、東京工業大学 他

(採用人数順)

 

2021年4月入社採用大学実績

文系 大学院  (下記に含む)
大学 宇都宮大学、東京都立大学、横浜国立大学、静岡大学、名古屋大学、京都大学、神戸大学、金沢大学、奈良女子大学、国際教養大学、青山学院大学、慶應義塾大学、駒澤大学、順天堂大学、上智大学、中央大学、東洋大学、日本大学、法政大学、立教大学、明治大学、愛知大学、中京大学、名城大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、早稲田大学、近畿大学、関西学院大学 他
理系 大学院  (下記に含む)
大学 北海道大学、東北大学、山形大学、茨城大学、東京大学、東京工業大学、横浜国立大学、長岡技術科学大学、静岡大学、名古屋大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学、大阪大学、広島大学、九州大学、九州工業大学、熊本大学、長崎大学、大分大学、千葉工業大学、青山学院大学、慶應義塾大学、工学院大学、芝浦工業大学、上智大学、中央大学、東京理科大学、明治大学、東京電機大学、日本大学、東京都市大学、早稲田大学、神奈川大学、名城大学、同志社大学、立命館大学、大阪工業大学、関西大学 他

(採用人数順)

 

2020年4月入社採用大学実績

文系 大学院  (下記に含む)
大学 東北大学、新潟大学、早稲田大学、慶應義塾大学、東京外国語大学、青山学院大学、中央大学、法政大学、明治大学、上智大学、國學院大學、日本大学、東洋大学、駒澤大学、横浜国立大学、静岡大学、静岡県立大学、南山大学、同志社大学、立命館大学、龍谷大学、関西大学、大阪大学、関西学院大学、甲南大学、北九州市立大学、九州大学、立命館アジア太平洋大学 他
理系 大学院  (下記に含む)
大学 北海道大学、東北大学、茨城大学、群馬大学、千葉大学、東京大学、東京農工大学、東京工業大学、首都大学東京(東京都立大学)、芝浦工業大学、東海大学、日本大学、法政大学、東京都市大学、明治大学、早稲田大学、横浜国立大学、福井大学、山梨大学、静岡大学、同志社大学、立命館大学、大阪大学、大阪工業大学、関西大学、広島大学、九州大学、九州工業大学、熊本大学、大分大学、インド工科大学 他

(採用人数順)

 

 

 

スズキの役員が卒業した大学とは?

スズキの最終面接は取締役が担当するため、取締役の学歴や背景は応募者にとって重要な指標となります。スズキの取締役の学歴を見ていくと、特定の大学や学部出身者が多く見られることがわかります。以下にスズキの取締役の学歴を詳しく見て、その傾向について考察します。

経営陣 学歴情報(2025年4月現在)

役職 氏名 卒業大学 卒業学部
代表取締役社長 鈴木 俊宏 東京理科大学大学院 理工学部
代表取締役 副社長 石井 直己 京都大学 工学部
取締役  副社長 加藤 勝弘 静岡大学 工学部
取締役 専務 鳥居 重利
取締役 専務 岡島 有孝 早稲田大学 法学部
社外取締役 堂道 秀明 東京大学 法学部
社外取締役 江草 俊 京都大学大学院 工学研究科
社外取締役 高橋 尚子 大阪学院大学 商学部

 

スズキの取締役に見られる学歴の傾向

  1. 有名大学出身者が多い

    • スズキの取締役の多くが、東京理科大学、京都大学、東京大学、早稲田大学など、日本の有名大学を卒業しています。このことから、スズキは高学歴者を重視する傾向があるといえます。
    • 例えば、代表取締役社長の鈴木俊宏氏は東京理科大学大学院理工学部を卒業しており、技術系のバックグラウンドを持っています。
  2. 工学系の学歴も重視

    • 代表取締役副社長の石井直己氏(京都大学工学部)、取締役 副社長の加藤 勝弘(静岡大学工学)や社外取締役の江草俊氏(京都大学大学院工学研究科)のように、工学系の学歴を持つ取締役もいます。スズキが技術革新や製品開発に力を入れていることを反映しています。
    • また、理工学部出身の代表取締役社長や工学研究科出身の社外取締役がいることから、技術的な専門知識を持つリーダーがいることもスズキの特徴といえます。
  3. 社外取締役の多様な学歴

    • 社外取締役には、法学部出身の堂道秀明氏(東京大学)や商学部出身のマラソンで有名な高橋尚子さん(大阪学院大学)など、多様な学歴背景を持つ人材が含まれています。これにより、法律や商業に関する専門知識を取り入れた多角的な経営が行われていることが考えられます。

取締役の学歴から見える面接の傾向

スズキの最終面接官が取締役であることから、取締役の学歴や専門分野が面接の基準や重視されるポイントに影響を与える可能性があります。

  1. 高い学歴または能力が有利

    • 取締役の多くが有名大学を卒業していることから、応募者にも高い学歴や能力が期待される可能性があります。特に、東京大学や京都大学などのトップ大学出身者は有利かもしれません。
  2. 技術的なバックグラウンド

    • 工学部や理工学部出身の取締役がいることから、技術的なバックグラウンドを持つ応募者も評価されるでしょう。技術系職種を希望する場合、具体的な技術的スキルやプロジェクト経験を強調することが効果的です。

社長について

現在の代表取締役社長は2015年に就任しました。スズキの社長は5代目と6代目以外は一族経営といえます。娘婿が社長になるパターンが多いです。現在の社長は前社長の息子です。前社長である鈴木修氏は社長職・会長職を合わせると40年以上にわたってスズキのトップに君臨していました。

歴代の社長の出身大学は中央大学(1名)、北海道大学(1名)、東京理科大学(1名)となっており、やはり高学歴であることがわかります。(※旧名称含む)

 

 

スズキの採用人数・採用難易度

スズキは、国内外で高い知名度を誇る大手自動車メーカーであり、新卒採用においても多くの学生に人気があります。ここでは、スズキの新卒採用数のデータから見える傾向について詳しく分析します。

スズキの新卒採用 内定数の推移

本項目では以下データをもとに、スズキの新卒採用の傾向について分析します。

 

大卒

修士了

男性計

女性計

新卒採用数

男性

女性

男性

女性

2025年

2024年

287 92 91 8 378 100 478

2023年

249 80 134 3 383 83 466

2022年

235 54 142 7 377 61 438

2021年

184 62 97 5 281 67 348

2020年

303 92 162 11 465 103 568

2019年

285 77 113 3 398 80 478

2018年

267 59 118 6 385 65 450

2017年

288 58 108 2 396 60 456

2016年

353 57 170 5 523 62 585

 

過去9年間の平均採用数は474人。採用人数は男性が女性の4~8倍と、男女で大きく差が開いています。

 

採用数の傾向

  1. 採用数の変動

    • 2016年から2024年までの新卒採用数は変動があります。特に、2020年の568人がピークであり、翌年の2021年には348人と大幅に減少しています。しかし、その後の2022年には438人と再び増加しています。これは、自動車業界の景気や企業の成長戦略に伴う採用計画の変動を反映していると考えられます。
    • 2023年と2024年の採用数は400人台後半となり、安定した採用が行われています。
  2. 年間平均採用数

    • 2016年から2024年までの年間平均採用数は474人です。これにより、スズキは毎年安定した数の新卒採用を行っていることがわかります。

男女比率の傾向

  1. 男性の比率

    • スズキの新卒採用における男性の比率は平均83.9%です。これは、技術職や製造職が多い自動車メーカーにおいて、男性の採用が多い傾向を反映しています。
  2. 女性の比率

    • 女性の比率は平均16.1%となっています。これは、トヨタ自動車の24%、本田技研工業の17%、日産自動車の20%と比較して低い数値です。スズキは他の主要自動車メーカーと比較して、女性の採用割合が低いことが特徴です。

女性採用率の分析

  1. 年次ごとの女性採用数

    • 女性の採用数は年によって異なりますが、特に2020年の103人が最も多く、それ以降は減少傾向にあります。これは、女性の採用に積極的な年とそうでない年があることを示しています。
  2. 女性採用比率の推移

    • スズキの女性採用率は10.6%から20.9%の間で推移しています。特に2024年は男性378人(79.1%)、女性100人(20.9%)と、女性比率が高くなりました。
    • スズキの企業HPの「人財の多様性」を見ると、2025年の女性役職者数を2015年度の3倍にする計画を掲げ、作業環境の改善、多様な働き方を選択できる制度を作るなど、性別・年齢・国籍などに関わらず、従業員一人ひとりが仕事と生活の調和を図りながら、多様な働き方を通じて能力発揮・能力向上で最大限に活躍できる環境整備と風土醸成に取り組んでいるようです。

採用試験情報

スズキは採用人数が多いとはいえ、だれもが知る有名企業ですので、採用倍率は非常に高いといえるでしょう。
選考における重視科目は総合職、技術職とも面接です。
筆記試験は玉手箱、面接は総合職は3回(Webあり)、技術職は総合職は2回(Webあり)です。
採用プロセスは、
〈総合職〉エントリーシート提出(1月~)→筆記試験→面接(3回、2月上旬~)→内々定(6月~)
〈技術職〉エントリーシート提出(1月~)→筆記試験→面接(2回、2月上旬~)→内々定(6月~)
となっています。
選考で重視していることは、
エントリーシート‥‥内容と熱意
面接‥‥魅力のある人物か、受け答えに論理性があるか 他
です。

まずはスズキが求める人物像を採用HPのメッセージや企業理念・行動指針などから調べてきちんと把握すること、そして求める人物像にマッチした自分の経験を言語化しておくことが重要です。
また、言葉に説得力がないと相手に伝わりませんので、

・結論から話すこと
・軸になる主張を決めて、根拠を述べること
・具体的な例やエピソードを取り入れて、相手に分かりやすく伝えること

が大切です。また、自分がどう貢献できるか、自分が惹かれた理由、自分のキャリア観との整合性など、志望動機と自己分析の深堀りも大切です。
しっかり事前準備して臨みましょう。

 

 

スズキの従業員数、平均年齢、勤続年数、離職率

 

企業の従業員数、平均年齢、勤続年数、離職率は企業の組織や働き方についての多くの情報を示してくれます。

従業員数により企業の規模感がわかります。大企業の方が良い、とは一概には言えませんが、施設、研修・教育プログラム、福利厚生等は比較的整っています。

平均年齢は業界によっても低い業界と高い業界がありますが、平均年齢が低い企業は一般的には急速に成長している企業などで新卒採用や若手の中途採用を積極的に行っている可能性があります。
その反面、キャリアの途中で離職してしまうケースが多い傾向もあります。

平均年齢が高い企業は長期雇用が一般的で、従業員が定着しやすい環境が安定している可能性があります。また、中途採用や経験者採用を積極的に行っていることも多いです。

勤続年数が長い場合は、社員の満足度が高く昇進やスキルアップの機会が多いことが多いです。また、正社員が多い企業では勤続年数が長くなる傾向があります。
逆に、短い場合は完全実力主義で離職する人が多い可能性があります。

従業員数が増加しており勤続年数が長く離職率が低い場合、企業は安定していて働きやすい職場であることが多いので、就活をする際には参考にしてみてください。

それでは実際にスズキで働いている人のデータを見てみましょう。

 

スズキの従業員数と男女比

スズキの従業員数と男女比は下の図の通りです。

スズキ 従業員の男女比

 

スズキの従業員の男女比率は男性89%、女性11%でした。

自動車メーカーは技術職採用も非常に多いので男性の比率が高い特徴がありますが、同業企業に比べスズキは男性比率が高いです。

 

従業員の平均年齢

スズキの従業員の平均年齢は下図の通りです。

スズキ 平均年齢

 

スズキの従業員の平均年齢は下図の通りです。

業種によって従業員の平均年齢は変わってきますが、東京商工リサーチの『2020年3月期決算 上場企業1,792社 「従業員平均年齢」調査』によると、2020年3月期決算の上場企業1,792社の平均年齢(中央値)は41.4歳 となっています。

スズキの従業員全体の平均年齢の平均値は40.8歳でしたので、上場企業の平均年齢とほぼ同じくらいの数値でした。

 

従業員の平均勤続年数

次にスズキの従業員の平均勤続年数を見てみましょう。

スズキ 平均勤続年数

 

国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、2023年9月時点で日本の企業の平均勤続年数は12.7 年(男性 14.3 年、女性 10.4 年)となっています。

スズキの従業員の平均勤続年数は男性14.4年、女性12.7年、全体14.2年となり、男女・全体とも日本の企業の平均勤続年数を上回る結果となりました。

 

スズキの従業員の平均年齢と平均勤続年数から、離職率が低く定着率が高いことがわかります。ここから、職場環境や待遇が良く社員満足度が高いことが推測されます。

 

ちなみにスズキの新卒の3年後離職率は10.4%でした。

厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)」によると、就職後3年以内の離職率は新規大学卒就職者が34.9%(同2.6ポイント上昇)となっています。(令和6年現在)

スズキの新卒の3年後離職率はかなり低いことがわかります。

 

 

スズキ社員の声

最後に、実際にスズキで働いている社員のコメントを見てみましょう。入社後、想像と違った‥という事にならないためにも参考にしてください。

 

【働き方(勤務時間・休日休暇・制度)】勤務時間は人それぞれ。業販営業よりも直販営業の方が残業している傾向にあると思う。 休日は出向先の代理店のカレンダーに依存する。有給の申請は比較的通りやすい。しかし上長によっては一、二ヶ月前に申請しておかないと許可が出ないパターンもある。リモートワークは存在しない。 副業も禁止だったように思う。

男性/ 営業/在籍3年未満/ 正社員

 

【福利厚生・オフィス環境】住宅補助は現在はない。通勤手当てについては制度が変更になり自宅から会社までの直線距離算出が廃止され、必要分支給されるようになった。(鉄道利用の場合) オフィス環境については、新棟の建設が進行中だが、現在の高塚本社のオフィス環境は全体的に老朽化が進んでいる。席の間隔が狭く、従業員同士のコミュニケーションが取りづらい状況。また、トイレの数も不足しており、ピーク時には長時間待たされることが多く、業務に支障をきたすこともある。食堂についても、スペースが限られるため、休憩時間がシフト制で運用されている。このため、従業員はローテーションされた時間に食事を取る必要があり、自由な時間にリフレッシュする事が難しい。

男性/ 設計/在籍16~20年/ 正社員

 

【企業カルチャー・組織体制】やる気のある若手には挑戦させてくれる風土が整っていると思う。 インドでの取引が多いことから、会社には多くのインド人が働いている。インド人用の社食メニューもあったりと、多様性には富んでいる印象。

女性/ 一般事務/ 在籍3~5年/ 正社員

 

【成長・働きがい】基本同じ作業の繰り返しなので、個人の成長性は大きくないと感じる。会社から必要な人に必要な教育をしていくのが覗える。普段自動車やバイクに乗っている人や興味がある人なら、直接その製造に関わる仕事なのでやりがいは感じられると思う。そうでない人は長く務めるにつれて、やりがいや仕事をしていることが退屈に感じると思う。 積極的な姿勢があれば上司に注目されると思うので、そういった人は昇進も早くよりやりがいを感じるのではと思う。

男性/ ライン作業員/在籍3~5年/ 正社員

 

【女性の働きやすさ】妊娠が確定すると直ぐに部署を移動させてくれる。 交代勤務ではなく昼間の定時勤務になる。 交代勤務を行っていた時と同じ建屋での勤務もあるので移動と言っても職場の変化によるストレスは少ない様な気がする。 私の在籍していた頃は妊娠、時短勤務の母親社員が多かった為、結婚してからの移動は定員オーバーのためして貰えなかった。 妊娠発覚後に移動確定という感じなので、発覚前の自己申告だと通らない可能性がある。

女性/ 一般作業員/在籍3~5年/ 正社員

 

【入社前とのギャップ】国内営業職は採用後に出向が待っている。必ず自動車販売会社への出向になっているためノルマを課される。当初、ノルマはなく自分のスキルに合わせた計画を振られるという話だったはずだが確実にノルマ。出向先の都道府県毎で多少の差はあるが、設定された「計画」に追われる毎日になる。自分は直接商談に関与しない代理店営業であっても売れない日は針のむしろ。まずこの計画に対する意識のギャップが一点。2点目は出向先でのこういった対応が都道府県毎に違いすぎる点。

男性/ 業販営業/在籍3~5年/ 正社員

 

※「エンゲージ会社の評判」の一部引用

 

 

まとめ

スズキの採用大学の調査結果から、同社が多様な大学からバランスよく学生を採用しており、明確な学歴フィルターが存在しないことがわかりました。AランクからFランクまで幅広い大学からの採用実績があり、特に中堅私大からの採用が多いことが特徴です。これにより、スズキへの就職を希望する学生は学歴に関係なく積極的に応募することが重要です。

また、スズキの取締役の学歴を分析すると、有名大学出身者が多く、工学系や法学のバックグラウンドを持つ取締役が多いことがわかります。最終面接では高い学歴や専門知識が重視される可能性が高いため、自身の学歴や専門知識をしっかりとアピールすることが求められます。

さらに、スズキの新卒採用数は年ごとに変動がありますが、年間平均474人という安定した採用を行っています。ただし、男女比率においては男性83.9%、女性16.1%と女性の採用割合が低く、今後の課題となっています。技術職や製造職が多いため男性比率が高いことは理解できますが、多様性を重視した採用方針の見直しが求められます。

 

 

[データ参照・引用元]

  • スズキが公表している「有価証券報告書」
  • 東洋経済社が発行している「会社四季報」「就職四季報」
  • 10年間で培った年100人の採用面接のノウハウ
  • 「エンゲージ会社の評判」

 

自動車業界の採用大学状況一覧(2024データ)

企業名 年収 A最難 B難関 C準難 D中堅 E下位 Fラン 採用数 男性 女性 女比
1位 トヨタ 899.8万 14校 15校 4校 1校 - - 332人 249 83 25%
2位 ホンダ 831.1万 12校 8校 1校 1校 - - 468人 300 72 15%
3位 日産 877.1万 14校 21校 16校 3校 2校 1校 281人 198 30 11%
4位 スズキ 702.0万 13校 20校 23校 17校 5校 1校 438人 377 61 14%
5位 マツダ 689.4万 8校 10校 6校 4校 2校 2校 217人 191 26 12%
6位 SUBARU 691.1万 12校 14校 6校 2校 2校 - 227人 198 29 13%
7位 いすゞ 786.6万
8位 三菱 786.3万 14校 21校 29校 24校 11校 10校 181人 153 28 15%
9位 日野 652.6万
10位 ダイハツ 651.1万 9校 16校 19校 17校 5校 4校 101人 85 16 16%
 


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