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【就活】1次面接 5つのチェックポイント|通過率75%を確実に勝ち取る準備法

1次面接 通過率75%

一次面接は“減点方式”。5つの基礎を押さえれば合格は狙えます。

1次面接の通過率は70〜75%。一見すると「簡単そう」と思いがちですが、“落ちる人には理由がある”のが一次面接です。

評価するのは若手社員。見られているのは社会人マナー・印象・素直さです。

つまり、「できて当たり前」をやりきれていない人が落とされます。

ここでは、通過のために絶対に外せない5つのチェックポイントを、選考全体の流れと照らしながら解説します。

まずは全体像を確認|就活の選考フェーズと評価軸

選考フェーズ 面接官の立場 主なチェック項目 通過率
書類選考 人事(若手~中堅) 学歴、TOEIC、ガクチカ 約5〜10%
一次面接 若手社員 社会人マナー、印象、素直さ 約70〜75%
二次面接 課長クラス(中堅管理職) 主体性、成長意欲、コミュ力 約55〜60%
三次面接 部長クラス キャリアビジョン、地頭、覚悟 約45〜50%
最終面接 役員・社長 本気度、文化適応、人格 約40〜50%
一次面接の通過率は高いですが、“最低限の基準”を外した人から確実に落とされます。油断せず、丁寧な準備が必要です

 

 

 

① 商品・サービスの名前を1つは言えるか?

💡商品名を知らない学生は“志望度が低い”と判断される

面接官は「この学生、本当にウチの会社のこと知ってるのか?」という基本から見ています。

商品やサービスの具体名をひとつでも挙げられれば、“興味・熱意・リサーチ力”のすべてが伝わります。

以下は、業界別・志望企業別に面接で使える具体例です。

 

 BtoC(一般消費者向け企業)

企業名 商品・サービス名
明治 チョコレート「THE」、R-1ヨーグルト
資生堂 エリクシール、アネッサ
パナソニック レッツノート、ナノイー、ビストロ(オーブンレンジ)
花王 ビオレ、メリーズ、アタックZERO
任天堂 Nintendo Switch、有機ELモデル、ゼルダの伝説
サントリー プレミアムモルツ、伊右衛門
ユニ・チャーム ムーニー、ソフィ、生理用品全般
無印良品(良品計画) ポリプロピレン収納、化粧水・敏感肌用

 

 

 BtoB(法人・企業向け企業)※志望者が把握できていないと差がつく領域!

企業名 商品・サービス名
富士電機 インバータ「フレニック」シリーズ
大福(DAIFUKU) 自動倉庫「シャトルトラックD3」、仕分け機「サーフィンソーター」
オムロン センサー機器、制御機器「NXシリーズ」
日本製鉄 建築用厚鋼板「NSGRシリーズ」、高張力鋼板
三菱電機 空調設備「ロスナイ」、工場用FA機器「MELSEC」
日立製作所 鉄道信号システム、昇降機「アーバンエース」シリーズ
TIS(SIer) クレジットカード決済システム、DX統合基盤「TIS MARKETING CANVAS」
NTTデータ 官公庁・金融向けシステム基盤、マイナンバー関連ソリューション

 

 

インフラ・重厚長大系

企業名 商品・サービス名
東京ガス エネファーム、床暖房システム
東北電力 再生可能エネルギー電源(太陽光・風力)
JR東日本 Suica、モバイルSuica、ビューカード
川崎重工 ロボット「duAro」、新幹線車両台車
IHI ボイラー設備、ジェットエンジン部品

 

 

Web・IT系(新卒人気企業)

企業名 商品・サービス名
楽天グループ 楽天市場、楽天トラベル、楽天カード
サイバーエージェント Abema、Amebaブログ、CyberZ
リクルート スタディサプリ、SUUMO、じゃらん
メルカリ フリマアプリ「メルカリ」、メルペイ
LINEヤフー LINE、PayPay、Yahoo!ニュース

理系・文系問わず“ひとつでも具体名が出る”と評価は段違いです。面接直前に“〇〇会社  商品”で検索するだけでも印象は変わります!

 

 

 

② ビジネスモデルを理解しているか?

💡結論:営業職志望でなくても「売り方・儲け方」を理解すべき

志望企業が誰に・どうやって商品を届けているのかを理解しないまま志望動機を語ると、話がズレてしまいます。一次面接で見られているのは“地に足のついた理解”です。

【基本パターン】

 ✔ 直販型(営業が顧客へ直接売る)

 ✔ 間接販売型(卸・代理店を介する)

 ✔ サブスク型 or 単品型

 

“内勤志望だから関係ない”はNG。ビジネスモデルの理解は全職種共通の教養です!

 

 

③ ESの内容を端的に話せるか?

💡結論:ESを棒読みする学生は落ちる。要点を口頭で話せるかが重要

1次面接はグループ面接になるケースが大半。

学生一人当たりの持ち時間が短く、他の学生と“同時に評価”される場合が多いため、面接官に伝わるよう端的にまとめて話せることが求められます。

【例】

「大学の授業後、居酒屋のアルバイトを3年間しています。店長が毎日シフトで苦悩しているのを見て、アルバイトのLINEグループを作りました。それによりアルバイト同士の絆が強まり、突発的な穴埋めができ、安定した店舗運営に貢献できました。」

 

“端的さ”こそ面接突破の鍵!ESを書いたら30秒ver・60秒verを作って練習しましょう

 

 

④ 志望動機に至るストーリーを語れるか?

💡結論:動機だけでなく“その動機に至るまでの過程”が評価される

面接官は「なぜその企業を選んだのか」の背景を見ています。企業へのリサーチ力、情報の接点、就活の軸との関連が一貫していれば、熱意が伝わります。

【ストーリー構成】

 1. 自分の価値観・仕事観(例:人を支える仕事がしたい)

 2. 業界選定理由(例:インフラ産業は社会の土台)

 3. 企業選定理由(例:富士電機のインバータ技術に関心)

 

“説明会で良さそうだった”は浅すぎます。『自分の言葉』と『企業の特徴』がリンクしていることが重要!

 

 

⑤ 社会人としての準備ができているか?

💡結論:“お金を払う側”から“お金をいただく側”になる自覚が重要

学生は「教育サービスを受ける側」ですが、社会人は「対価を得て働く側」です。ここに意識が切り替わっていないと、受け答えに甘さが出て面接官に見抜かれます。

【チェック】

 ✔ 自分は会社の末端に加わる“新人”であることを理解している

 ✔ 分からないことを謙虚に聞ける態度がある

 ✔ 面接官=将来の上司であるという意識がある

 

一次面接で“学生気分”が出ていると即アウト。受け答えの姿勢がすべてを物語ります!

 

 

まとめ:一次面接で聞かれる代表質問とその意図

質問 意図 準備すべき対策
自己紹介してください 話の構成力、第一印象 30秒verと60秒verを準備
学生時代に頑張ったことは? 挑戦力・再現性 STAR法で準備
志望動機は? リサーチ力・志向性 動機+ストーリー必須
なぜ弊社? 他社比較・明確な理由 商品名・企業文化を含めて語る
他社の選考状況は? 志望度・嘘のなさ 正直に答えつつ第一志望を強調

 

 

付録:逆質問テンプレート

面接官に「お、この学生わかってる」と思わせる逆質問例はこちらです。

「貴社で活躍されている若手社員にはどんな特徴がありますか?」

「配属後にスピード感を持って成長する人の共通点は何ですか?」

「面接官ご自身が感じる御社の魅力を教えていただけますか?」

 

逆質問は“自分を売り込む最後のチャンス”!福利厚生ではなく“価値観の一致”を確認できる質問を

 

 

付録:「最後に何かありますか?」回答例

【模範解答】

「本日の面接を通じて貴社で働くイメージがより具体的になり、志望度はますます強まりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」

「御社で働くうえで今後さらに磨いておくべきスキルや知識があれば、ぜひ教えていただきたいです。入社までにできることがあれば、今から準備したいと考えています。」

×【NG例】

「特にありません」

「逆に私の評価を教えてください」

 

 

 

まとめ|一次面接は“落ちないこと”が最優先

一次面接は、加点ではなく減点方式です。通過率は高く見えても、基本ができていない人から確実に落とされていきます。

今回紹介した5つのチェックポイント、

 1. 商品・サービスの名前を言えるか

 2. ビジネスモデルを理解しているか

 3. エントリーシートを端的に話せるか

 4. 志望動機に至るストーリーがあるか

 5. 社会人としての意識が備わっているか

この5つを押さえておけば、あなたは他の就活生よりも一歩先に進んでいます。大切なのは、目立つことより、落ちないこと。

そして、一次面接の本質は「企業のフィルターに引っかからないこと」。

素直に、誠実に、そして準備を徹底して臨んでください。

次は“見極め”が始まる二次面接。「主体性」や「将来性」が見られるステージです。そこを突破するためにも、まずはこの一次面接で“失点ゼロ”を目指しましょう。

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